東京大学 大学院工学系研究科 石川研究室

2014年11月の記事一覧

Pulse-delay effects in the angular distribution of near-threshold EUV + IR two-photon ionization of Ne (2014)

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要旨訳: フェムト秒極紫外(EUV)自由電子レーザーと近赤外(IR)レーザーの組み合わせによる、Ne原子のしきい値近傍での2光子イオン化による光電子角度分布(PAD)を実験的および理論的に調べた。時間依存シュレーディンガー方程式の解により、PADはEUVパルスとIRパルスの時間差に大きく依存していることが示された。この理論的予測は、完全に重ねたパルスと、全く重なっていないパルスという2つの極端なケースの実験結果からも確かめられた。PADの時間遅延依存性は、2色2光子イオ...

Theoretical study of pulse delay effects in the photoelectron angular distribution of near-threshold EUV+IR two-photon ionization of atoms

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要旨訳: フェムト秒極紫外(EUV)および近赤外(IR)レーザーパルスの組み合わせによる水素原子および希ガス(He, Ne, Ar)原子の2色2光子イオン化で放出される光電子角度分布(PAD)を理論的に解析した。時間に依存する2次の摂動論を用いて、2光子イオン化プロセスがEUVパルスとIRパルスの遅延にどう依存しているか、および共鳴イオン化経路と非共鳴イオン化経路の競合とどう関係しているかを明らかにした。さらに時間依存シュレーディンガー方程式を解くことで、異方性パラメ...

The structure of approximate two electron wave function in intense laser driven ionization dynamics

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要旨訳: 高強度場中の電離ダイナミクスを記述するための近似的な二電子波動関数の構造を、理論的および数値的に詳しく解析した。まず、二電子一重項系では拡張ハー トリー・フォック法【TD-EHF法:Phys. Rev. A 51, 3999 (1996)】と占有軌道数2の多配置時間依存ハートリー・フォック法が等価であることを理論的に示した。さらに後者の波動関数を自然展開し、自然軌道 (NO)に対する運動方程式を導出した。これらの方法および時間依存ハートリー・フォック法(TDHF)法を一次元ヘ...

澤田亮人君が応用物理学会講演奨励賞を受賞!

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博士課程2年の澤田亮人君が、2014年春の応用物理学会での発表「Enhanced Ionization のボーム経路解析 2」で講演奨励賞を受賞し、2014年9月17日に贈呈式が行われました。